ミュシャといえば、アールヌーヴォーを代表する画家の1人で、美しく繊細な色使いの女性画は日本でも大人気ですね!チェコ出身のミュシャ(チェコ語ではムハと呼びます)は自分の故郷をこよなく愛し、その愛情は絵画にも注がれました。彼の祖国への情熱がわかる作品集が、20もの巨大な絵画からなる『スラブ叙事詩』です。

2018年12月現在は、プラハの市民会館で20点中11点が、残り9点はブルノにて展示されています。スラブ叙事詩はチェコの歴史のターニングポイントとなる出来事を20点に分けて描いたもので、いつものミュシャの女性画とは異なる、とても力強いタッチの(そして巨大な!)絵画です(大きすぎてとても写真には収められませんでした)。

私は11月半ばに行きましたが、平日だとそれほど人がいなくて、かなりゆっくり観られました。パンフレットには結構詳しい絵画の説明が一枚ずつ英語で書かれているので、これらの絵画を通してチェコやスラブ民族の歴史がわかります。






これらの絵画は壁画といってもいいサイズで、プラハ側も展示できる場所を探していたようで、ようやくプラハで見られるようになりました。ミュシャ作品のまた違った一面を味わいたい人、ゆっくりじっくりとミュシャ作品を楽しみたい人は、ぜひ市民会館のスラブ叙事詩展を訪れてみてください!(2019年1月上旬までの展示予定です)


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