湿度が高く、寒さが身にしみる成都の冬は、いかに風邪をひかずにいられるかにかかっています。そんな寒い日には「羊鍋」(ヤン・ゴー)や「羊肉スープ」が身体によいということで、現地の友人が食事に誘ってくれました。

日本ではあまり食べることがなかったマトン(羊肉)ですが、匂いも味も独特で、好き嫌いがはっきりしている食べものの一つです。「これら羊肉を使った鍋料理となると、どんなものになるのだろうか…」と、期待しながら友人宅に。

すでに料理は完成していて、食べるだけになっていたのですが、付けタレの中に、お肉の臭みをとるための調味料がすでに配合されていて、匂いを感じることなくおいしくいただけました。

横には、羊のホルモンも同じように料理され、鍋料理として出されていましたが、こちらは羊肉に慣れている現地の人だけが食べるものとして取り置かれていて、外国人の私は、とにかく上等の羊肉が入った鍋料理ばかり勧められることに。

一年に一度、このマトンの入った料理を食べることで、身体の芯から温まり、風邪をひきにくい身体にしてくれるという言い伝えから、冬に家族そろって一度は食べることが習慣になってきたそうです。そんな貴重な機会に、家族の一員と同じようにマトンを食べる機会を与えてくれた現地の友人に感謝です。


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