ウンブリアにある大きな湖トラジメーノ湖。
かつては、貴族たちの狩場としても有名でした。
トラジメーノ湖内には、3つの島があります。




そのうち、人が住んでいるのはマジョーレ島とポルヴェーゼ島のふたつ。
ポルヴェーゼ島は、車の乗り入れができません。
宿泊できるホテルも、ごく限られています。
私たちが泊まったホテルも、家族経営のとても素朴なホテルでした。
この家のおばあちゃんが、家庭的な料理を作ってくれます。




島の中は徒歩でどこでも歩き回れますが、宿のご主人は「喉が渇いてもバールも自販機もない。木になっているザクロやぶどうの実でも食べておいて」とのんきなものです。
人っ子一人いない島の中を歩いていると、崩れかけた教会もあります。
夕刻の湖は、深い水の色をしていてちょっと怖いくらいでした。




かつては漁で生計を立てていた島の人たち、今はオリーブオイルの生産や観光業が島の産業です。
特産のオリーブオイルとピーチといううどんのようなパスタを使用した料理も、素朴な美味でした。
イタリア人のバカンスは、このようななにもない土地で目的もなく過ごすことが最高の贅沢とされているのです。

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