こちらに来て、違いを感じることはたくさんありますが、ひとつ、とても細かいけれど気になる違いが、実はマフラーの巻き方です。
私はコートの中にマフラーを巻くことが多く、特に雪が降っているような時は、首元から雪や冷気が入ってこないようにブロックするような役割で巻いていました。
マフラーは首に直につくものなので、肌触りにも気を使いますし、マフラーが濡れないようにも気をつけていました。
ところがこちらでは、コートの上からマフラーを巻く人が圧倒的に多いんです。
どうしてなんだろう、マフラーが濡れてしまうのに。。と、最初の年はとても疑問に思っていたのですが、2年目の冬に気づいたこと。
それは、マフラーが、フードを抑える役割だったということ!
ケベックの人たちは、もともと、雨が降っていてもほとんど傘をささない人が多く、ジャケットやコートのフードを被って済ませる人が多いのです。
冬、雪が降っている時や風が強い時にも、このフードが大活躍してくれます。
マイナス20度、30度の寒さで風が吹くと、毛糸の帽子ではとても寒さをカバーできないのですが、その上からフードを被るととても暖かいんです。
そしてこの時、フードを被った上からマフラーを巻くと、フードが風で脱げてとれてしまわないように、フードを抑える役割をしてくれるんです。
極寒のケベックならではの、マフラーの巻き方でした。
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