この野生動物園は自家用車で入園することができる。女性は子どもに用を足させようと車から降り、車の横に子どもと一緒にかがみこんでいた。そこにオオカミが近づく。女性らは、車に遮られ反対方向からオオカミが来ていることに気づいていなかったという。
後続車のドライバーがクラクションを鳴らし、「オオカミが来た、早く早く」と叫んだため、女性は子どもを抱えてすぐに車内に戻り、事なきを得た。
後続車に乗っていた人によると、女性らに接近しようとしていたオオカミは1頭ではなく、数頭が忍び足で女性らに近づこうとしていたという。
同園では2016年8月にも、車から降りた来園客がトラに襲われ死亡する事故が発生している。
中国の野生動物園ではここ数年、来園客が園の安全規定を守らずに、車から降りる、窓を開けて餌を与えるなどの出来事が度々起こり、死傷者も出ている。
2017年8月、北京市の八達嶺野生動物世界で、車の窓を開け餌を与えようとした来園客がクマに噛まれて左腕を負傷した。同園では2016年7月にも車から降りた来園客がトラに襲われ、1人が死亡、1人が重傷を負った。
中国のネットユーザーからは「こういった(安全規定を守らない)来園客には、園側が処罰を与えるべきではないか。少なくとも今後入園禁止にすべき」などの声も上がっている。
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