ミケランジェロのダヴィデ像の本物があることで有名なアカデミア美術館。
目玉はダヴィデ像ですが、ボッティチェッリをはじめとする巨匠たちの作品が充実しています。

鑑賞者でこみあう館内、有名な作品の脇に不思議なオブジェがいくつか設置されています。
実はこれ、視覚障害を持つ人のために設置されたもの。
点字で作品の説明が書かれているだけではなく、手で触れて作品の輪郭をなぞることができます。

視覚に障害がある人のための展示は、ここ数年、あちこちの美術館で目にするようになりました。
ローマで先駆けとなったのは、ナヴォーナ広場の一隅にあるローマ市営美術館です。
手で触れて楽しむ展示物というコンセプトで、館内に多くの彫刻や説明を設置しました。

アカデミア美術館には、ボッティチェッリの聖母子像とロ・スケッジャの婚礼の行列の絵画が、オブジェ化されていました。
ルネサンス時代の傑作として鑑賞者の注目を集める2作品、手に触れることでその素晴らしさを実感できるようになっています。



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