イタリア人の間でよく笑い話になるのが、モリーゼ州の存在感の薄さ。
ラツィオ州とカンパーニア州に挟まれたモリーゼ州は、風光明媚な土地なのになぜか観光地としての知名度が薄いエリアです。




そんなモリーゼも見どころはたくさんあります。
たとえばイゼルニアという町は古代ローマ時代に起源をもち、遺跡もたくさん残っています。
そのイゼルニアの近くにあるのが、カステルペトローゾの聖堂。
聖母マリアが姿を現したという奇跡を記念して建てられたネオゴシックの聖堂は、おとぎ話の挿絵のように美しく荘厳です。
ローマ法王ヨハネ・パウロ2世も訪問したことがあり、モリーゼ州における聖母信仰の中心地といった感じです。




別名「モリーゼのルルド」とも呼ばれていて、聖母が現れた周辺の水で病気が治癒したという言い伝えもあるそうです。
大自然を背景に佇む聖堂は、悲しみの聖母にふさわしく、奇跡を信じたくなる空気が漂っています。


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