
サン・ジャン・ドゥ・ローヌ(Saint-Jean-de-Losne)はディジョンから電車で南東に30分ほど行った静かな町。
駅前は牧草地が広がり牛が草をはんでいるのが見えます。
広くゆったりと流れるソーヌ川とブルゴーニュ運河が出会うこの場所で2025年4月25日から27日、恒例となった川の展覧会(Salon fluvial)が開催されました。

集まった数も種類も、これほどたくさんの船を見る機会はなかなかありません。
会場となった運河沿いの2カ所の停泊地はちょっとレトロなロックやシャンソンが流れ、平和そのものといった雰囲気。
停泊地には新しく船やボートの購入を検討している人たちは勿論、あらゆる年齢層の人々がフランスで最後に作られたという木製の船や古い牽引ボート?、そして川岸に並ぶフランス国内の水辺の観光を紹介するスタンド等をゆったりと見て回っています。
ちょっと肌寒いとはいえすでに20時過ぎも明るさが残る中、土曜の夜は軽快な音楽に皆が思い思いに踊ったり喋ったりというパーティーシーンに切り替わります。

さて前述の通りディジョンからサン・ジャン・ドゥ・ローヌは電車で30分で着くのですが、週末に電車で日帰りするならたっぷり半日とっておく必要があります。
というのもお昼に行きの列車があった後、帰りの電車は18時45分発1本のみだからです。
好きな時間に往復したいならレンタカーが便利でしょう。

また余談ですが、国鉄サン・ジャン・ド・ローヌ駅と町の中心街をつなぐ徒歩十数分の車道は舗装されており、ソーヌ川を横に見ながらの並木道なのですが、人里離れた林の中に入っていくような感じで、この先に町があるのかどうか心配になるくらいです。
というのも車道の脇には店や家などの建物が一切ない上に歩道がなく、草むらが生い茂ってい
るばかりなのです。
さすが 自然の豊かな地方の風景と言えるでしょう。
エコロジーを意識した段ボール製の簡易トイレもなかなかない体験ができます。

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