フランスの繁華街を歩くと必ず目に入る大きな広告用ポスター。
何秒か毎にスライドされていくタイプもあり、様々な商品やイベントの宣伝が流れています。
工夫されたキャッチコピーの中には英語や他の言語を含むものも勿論あるのですが、外国語が使われているポスターに近づき、下の方をよくよく見てみるとフランス語訳が書かれているのです。

「This is GOLDEN*」
「Crush*」
といった英語にも単語の後にアステリクスが付いており、その説明はどこかと探すと小さいフォントでフランス語訳やちょっとした説明も添えてあるという具合。
バスを待ちながらその意訳を見てなるほど、とうなづく人もいるにちがいありません。




実はフランスでは「外国語で広告宣伝を打つのは構わないけれども、フランス語の訳を必ず添えるように」という法律があるのです。
こういった背景には英語や他の外国語が日常生活のいたるところで使われている状況に、フランス語存続への危機感があるということでしょう。

そんな状況に対し、フランス語が公用語であることを改めてきちんと認識してもらう為に試みている対策の1つがこの翻訳表記のようです。
言語は時代と共に変化していくものですから、何が正式な(?)フランス語なのかを定めるため、言語の専門家たちが日々奮闘している様子が目に浮かびます。



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