ネパール料理といえば、ダルバート。
ご飯と豆のスープ、野菜カレー、アチャールと呼ばれる付け合わせがセットになった、ネパール風カレー定食とでもいえば良いでしょうか?
ちょっとしたご馳走の時には、これに肉のカレーがプラスされ、青菜の炒め物や、付け合わせが2〜3種類加わります。
カトマンズなどの都市部では、ピザや、ハンバーガーの進出で、少しずつ食文化も欧米化の影響を受けつつあります。
それでも、基本はダルバートであり、朝と晩、毎日2回食べるというのが、ネパールの食事の基本となっています。
しかし、ダルバートの正しい食べ方というのは、台所の欧米化によって、大きく変化しようとしています。
本来、ネパールでは、ダイニングテーブルやイスというものは使われていませんでした。
昔ながらの正しいダルバートの食べ方は、床に座って(この場合の、座り方はあぐらが正解です)、床に皿を置いて、手を使って食べるというもの。
手を使って食べるのは、手の感触でも食べ物を味わうためと、ご飯とおかずを絶妙な割合で混ぜ合わせるため。
また、お肉は骨つきのまま出てくることが多く、手で食べるのが食べやすいのです。
若い世代や、都会の小洒落たレストランでは、スプーンとフォークでダルバートを食べるようになってきました。
でも、地方のローカルレストランや、トレッキングコースの村々ではまだまだ、ダルバートは手で食べる方が多数派です。
手で食べるダルバートは、スプーンで食べるダルバートと味が違うというネパール人もいます。
地元の人に混じって、手でダルバートを食べてみる体験をしてみるのも面白いかもしれません。
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