今年のイタリアは、なかなか本格的な夏がやってきません。
たまさかに太陽が照ったと思っても、翌日には気温が下がり雨が降り、海への信仰が強いイタリア人たちはやきもきして毎日のように天候の愚痴をぼやいています。
それでも学校が夏休みに入り、わずかに太陽が出た日の午後にはジェラテリアと呼ばれるジェラートやさんに人が群がります。
なぜか、南に下るほど味がおいしくなると言われるジェラートですが、昨今の健康志向を反映してジェラートも原材料から厳選した健康がウリのお店が急増しました。
以前のジェラテリアの典型は、お客さんにジェラートの色が見えるような配置でしたが、最近の流行は銀色の蓋がかぶせられて中身が見えないという趣向。
チョコレート、ピスタチオ、ヘーゼルナッツなどの定番は特に原材料にこだわり、店内にはうんちくが並べられていたりします。
「このジェラテリアでは、保存料、着色料、その他いかなる体に悪いものも使用しておりません。使用した材料は、すべて有機食材です」などと喧伝されていることも多々あり。
当然、一般的なジェラテリアよりも価格は高くなりますが、確かにしっかりとした素材の味を実感できるこうしたジェラテリア、イタリア各地で隆盛を迎えています。
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