農業王国のイタリアでは、「アグリトゥーリズモ」という宿泊形態が存在します。
酪農や農業を営む人々が、自家製の食材と宿を提供してくれるシステムです。
当然、自然に囲まれた山の中にあることが多く、飼育している動物とも触れ合うことができます。
この春、私たちが訪れたのは、ウンブリア州にあるアグリトゥーリズモです。
キアニーナと呼ばれる高級な牛肉となる牛を飼育しているほか、所有する山でトリュフを採集しているという農家。典型的なファミリービジネスで、一家のお母さんが食事を作ってくれます。
テレビもない部屋には、晩春の陽光と空気が流れ込んできます。
広大な土地を有しているので、敷地内でハイキングも可能。私たちはなんと、おばさんが作ってくれたパニーノをもって山道を9キロも歩いてきました。
夜は、自家製のサラミや生ハム、リコッタチーズ、トリュフのパスタ、牛肉の煮込みなどなど。
朝食も、おばさんが作ってくれたジャムが山ほど並びます。
牛や馬、ヒツジやヤギ、豚、たくさんの牧羊犬たちとも触れ合うことができました。
ごく自然に、酪農や農業に触れることができるというこのシステムは、へんにてらったところがなく、家族の休暇にもおすすめです。
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