今ではビデオゲームや携帯ゲームが主流となりましたが、家族が集まる際には、世代を超えて楽しめるボードゲームをして時間を過ごすこともあります。そこで今回はスペインで人気のボードゲームをご紹介します。

代表的なものが「パルチス(parchís)」です。

スペインでは昔からあるすごろくゲームで、4人用と6人用があります。参加者はスタート地点に4つずつ駒を所有しており、サイコロを振って順番を決めます。自分の順番の時にサイコロの目を振って5が出たら、駒をスタート地点から出して進むことができ、一度スタート地点から出した駒は、その後はサイコロの目の数通りに進むことができます。すべての駒がゴールに到着した人が勝ちです。

自分の止まっているマスに他の人の駒が止まったらスタート地点へ戻らなければいけなかったり、途中で安全地帯があったり、自分の駒がひとつゴールしたら他の駒を10マス進めることができるなどのルールはありますが、基本的には非常にシンプルなため、子どもから大人、おじいちゃん、あばあちゃんまで一緒に遊べる人気ゲームです。

他には、日本でもなじみのある「モノポリー」や「ダイヤモンドゲーム」がスペインでも人気です。

モノポリーは20世紀の初めにアメリカで生まれたボードゲームです。サイコロを振って駒を進めていきながら、他のプレーヤーと不動産の取引をし、家やホテルを建設することで他のプレーヤーから高額なレンタル料を徴収して資産を増やしていきます。

スペイン版のモノポリーには、イースター祭りの「セマナ・サンタ」バージョンや、スポーツバージョンなど、アレンジされたモノポリーがあります。

ダイヤモンドゲームは、頂点が6つある星形の盤面を用いて遊ぶボードゲームです。スペイン語では「ダマス・チナス(Damas Chinas)」と呼ばれ、日本語に訳すと「中国のチェッカー」あるいは「中国の女性」という意味があります。ダイヤモンドゲームが生まれたアメリカでも、このゲームは「中国のチェッカー」と呼ばれています。

昔からあるボードゲームも、今ではビデオゲーム版や携帯ゲーム版がありますが、多世代で一緒に楽しむには、やはり昔ながらのボードゲームが現在でも使用されます。


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