国によって食文化が違うように、子どもの離乳食もスペインと日本ではだいぶ異なります。今回はスペイン流の離乳食をご紹介します。
日本の離乳食と異なる点は、スペインではフルーツから開始すること、そして日本では子供の成長に合わせて歯ごたえを残すように調理しますが、スペインでは1歳を過ぎてもピュレ状の離乳食を与え、パン、ご飯、パスタなど固形物は大人が食べるものと同じものを少しずつ食べさせるようにしていく、ということです。
生後4~5ヶ月からは、リンゴのすりおろしやバナナをつぶしてピュレ状にしたものなど、フルーツを少量ずつ食べさせます。しかし、キウイ、いちご、メロン、その他のトロピカルフルーツは1歳頃になるまで食べさせてはいけないと言われています。
生後6ヶ月ごろから、人参やジャガイモを茹でて柔らかくし、ピュレ状にしたものを食べさせます。野菜のピュレには、仕上げにオリーブオイルを入れるのがスペイン流です。野菜に白米を混ぜてピュレにすることもありますが、日本のようにお粥だけを食べさせることはありません。
生後7~8ヶ月ごろからは、野菜のピュレに徐々にタンパク質を加えていきます。白身魚や鶏むね肉、ひよこ豆、レンズ豆が一般的です。卵黄も少量ずつ食べさせていき、アレルギー反応が出ないかどうかを確認します。
フルーツは少量ですので、フォークなどでつぶしたり、すりおろし器ですりおろしますが、野菜は茹でたら鍋の中でハンドブレンダーを使ってピュレ状にします。一度にたくさん作って冷凍保存しておけば楽ちんです。
スペイン流の離乳食作りに慣れてしまうと、日本のように子どもの月齢に合わせて硬さの異なるお粥を作ったり、野菜をみじん切りにしたり、一食に何皿も用意したりするのが面倒で、日本のお母さん、お父さんたちはすごいな、と感心します。
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