「お腹は空いたけど、外には出たくない。」「やばい、テレビ観てたら食べたくなった。でもこんな夜中にどうしよう?」という時に、韓国人が選ぶ手段といえば、そう「ペダル(出前)」!実に多彩なジャンルの料理が出前で楽しめるのが韓国のよいところなのですが、チキンに続く出前料理としてポピュラーなのが中華です。日本の中華と同様、きっと本場中国のものとは異なるスタイルであろう韓国の中華をちょっぴりご紹介しようというのが今回のお話です!
まず、韓国ドラマなどにもよく登場する真っ黒の麺料理「チャジャンミョン(ジャージャー麺)」とはこれのこと。広く知られているのは、毎年4月14日にバレンタインデーとホワイトデーに縁のなかった人々が、真っ黒の洋服を着て、真っ黒のチャジャンミョンを食べるというものですが、特にイベントの日でなくても韓国人がもっとも多く食べている中華が、このチャジャンミョンです。また、引越しをした日にも、安くて速く届くチャジャンミョンはよく食べられています。引越しそば同様、麺の長さから長寿や幸せな生活、健康を願うなどの意味合いが込められているともいいます。
続いて、チャジャンミョンと同等の人気を誇るのがこちらの「チャンポン」です。チャンポンの誕生は日本の長崎だと言われる説があります。長崎ちゃんぽんが韓国で広がりながら、韓国人の好みに合わせて唐辛子が入れられるようになり、現在の真っ赤で辛いチャンポンになったというものです。赤くないチャンポンもまた「ヒンチャンポン(白いちゃんぽん)」といわれたり、「キスミョン」、「ウルミョン」といった似た料理も愛されていますが、韓国のチャンポンといえばやはり魚介類がたっぷり乗った真っ赤で辛いものが王道です!出前のチャンポンの弱点は、少々麺がのびてしまっている場合があるという点です。
チャジャンミョンにしようか、チャンポンにしようか迷った場合は、ひとつの器で両方楽しめる「チャンチャミョン」というものもあります。この写真は、片方が「ポックンパッ(チャーハン)」で片方が「タンスユッ(酢豚)」ですが、これの中身が違うと考えていただければ良いです。
ポックンパッもまた手軽に食べられるメニューとして愛されていますが、日本のチャーハンに比べると少々油っこく、チャジャンソースがかかっているのが特徴です。タンスユッは単品で注文すると少々値がはる”高級品”なので、人が多い時や特別な日には注文するというイメージがあります。ただし、他の麺料理とセットで注文すると安く食べられることがあるので、筆者はよくこの手を使います。
最後に、韓国中華を食べる時に必ず付いてくるこちら。たくあんと、なんと生のたまねぎです。水に浸していない普通のたまねぎがザク切りにされたものを、黒味噌ソースにつけて食べるのですが、辛すぎますし、味は想像通り、ただのたまねぎです。しかし、韓国人にとってはこの調和こそが「中華」なのですって。
韓国中華が気になった方は、ぜひ来韓の際に食べてみてくださいね!
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