中国に来て以来、私の好物の一つは北京ダックです。
専門のレストランで食べると、もちろん洗練された味でおいしいのですが、もっと手軽にテイクアウト専門の店で買うこともできます。

値段は都市や店によって違うのですが、私が今いる地方都市では北京ダック1羽分で、40元(650円)位です。
普通のレストランの半分以下の値段でしょうか。
それでも4人で食べて満足できる量だと思います。
包んで食べるための小さいクレープのような「饼(ビン)」、添えて食べる細切りのねぎ、甘めのタレがセットに含まれる場合が多いです。

北京ダックは、窯(かま)で香ばしい色に焼きあげられ、店内にぶら下げてあります。
注文するとそこから一羽取って、すぐ食べられる状態に切り分けてくれます。
レストランのように、皮部分を中心に美しく切るというわけではなく、肉も含めてやや豪快に切ってくれます。

よく店の人に聞かれるのは、「架子(ジャーズ)」つまり骨はどうしたいかということです。
骨と言っても、肉もそれなりに付いていて、ただ捨ててしまうには惜しいものです。
ちなみにレストランに行っても同じことを尋ねられます。




私はいつも骨をそのままもらってきて冷凍し、気が向いた時に野菜と一緒に煮込んでスープを作ります。
肉にすでに火が通っているので調理も楽ですし、おいしくて食べ応えのあるスープができます。
店によっては、この骨を揚げて味付け、おつまみのような形にするサービスがあるようです。

おうちで手軽にご馳走を食べたい時、北京ダックを買ってくるのも一つの手ですね。


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