2025年10月19日に起きたルーブル美術館での白昼の盗難劇は、その綿密な手口や被害額、そしてセキュリティ問題等で話題を呼んでいます。
既に数日後には公開を再開していますが、莫大な価値の美術品の行方は11月上旬時点ではまだつかめていません。

さてこの事件の副産物の一つが新たな観光スポット。
そう、犯人の侵入場所となった、セーヌ川に面したアポロンギャラリーの2階のバルコニー周辺です。

メトロ 1番線のルーブル・リボリ駅からセーヌ川に沿って100m ほど、ポン・ヌフ橋からもすぐのこの場所には今、入れかわり立ちかわり、はしごがかけられた2階のバルコニーを人々が携帯電話でパシャリ。

とある日曜日には10人ほどの観光旅行のグループがガイドさんを先頭に歩いてやってきて、短い説明を受けている姿も見られました。




因みにルーブル美術館の一般の入場料は22€(2025年現在)となかなかの値段ですが、若者や職探し中の人など無料枠が設けられています。
新たな話題のスポットとなったルーブルは、ほとぼりが冷めるまでしばらくはさらに多くの入場者でにぎわうかもしれません。

ところで世界中に出回った写真に写っている、犯行現場に残されたはしご車はドイツのBöcker社のものだとか。
Böcker社はこの写真の知名度を見事に利用しました。
大量の荷物を素早く昇降させます、お急ぎの運び出しにはぜひご利用ください、とアピールする広告を直ぐにうったのです。

事件とともに、その宣伝手腕も当分の間世界各地で語られるに違いありません。
まだまだ事件の行方を多くの人が注目しています。


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