
カトリックの国イタリアでは、現在は認められているものの火葬率は比較的低めで、土葬・納骨堂が中心です。
墓地は町外れにあることが多く、壁や建物の中に遺体を納めるのが一般的です。
大理石の壁に四角い区画が並んでいて、その中に棺を納めるため、「親族が同じ墓に入る」という日本のお墓事情とは異なります。

今年の夏、義父にお願いしてファミリーのお墓参りをしました。
昨年他界したおばあちゃんのお墓は地上5mくらいの高さの所にあるため、下から見上げてお祈り。
他の親戚の方のところへも順に回り、ご挨拶しました。
お墓には故人の顔写真・名前・生没年月日・花立てが付けられています。
裕福な家族の場合、墓地の中に「家族の霊廟」や「礼拝堂」を建て、そこに代々埋葬されるようで、別格のゴージャスさでした。
イタリアのお墓は「永代使用」ではなく 一定期間の使用権という仕組み。
埋葬から10〜30年後 に遺体を別の場所へ移すことが法律で定められており、遺体が完全に分解されていれば骨壺に収めて共同納骨堂や家族の骨壺へ移します。
お墓参りによりこのような事情を知ることができました。
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