クリスマスシーズンも終わったイタリアは、なんとなく倦怠感が漂っています。
太陽や海をこよなく愛するイタリア人にとって、冷たく暗い休日の夕方は特に憂鬱感が高まる時間です。




道を歩けばコンビニがある日本と違い、イタリアにはバールしかありません。
しかし、休日の午後のバールは、ビールを飲みながらサッカーや政治について声高に語り合う男性たちの独擅場。
なかなか落ち着いてお茶を飲む、という気分になれません。
ところが最近、イタリアにも日本のカフェのような空間が少しずつ増えてきました。




私たちが訪れたのも、そんなカフェのひとつです。
場所は、ローマ郊外の町グロッタフェッラータの小さなカフェ。
もともと、ピッツァがおいしくて有名なパン屋さんでしたが、最近はお菓子も作っています。
シナモンロールを注文すると、軽く温めてくれてシナモンの香りがカフェの中に漂います。




年が明けてから冷え込みが厳しいイタリアでは、氷点下にまで下がる夜は道に塩がまかれて凍結を防いでいます。
そんな寒い日、薪ストーブに当たりながらいただくカプチーノとシナモンロール。
明日から始まる月曜日も頑張ろう、という気にさせてくれます。


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