8月後半から始まる秋の準備として、9月13日の中秋節があります。その日に向かって月餅を購入する人が多く、お店の陳列棚の大部分は月餅が占めることになり、ありとあらゆるメーカーの月餅が売られます。
お店によってはメーカーを競わせて、少しでもお客に安く月餅を変えるようにしてある所もあれば、有名メーカーの月餅だけを扱った高級志向のお店もあります。お店によっていろいろな特徴を出すことで、それを好むお客が集まって来るようになっています。大きさもいろいろあるのですが、それぞれのメーカーを試食して美味しいと思えるものを購入できるようになっています。
今年人気の月餅は、中国人が大好きな牛肉味と果物味です。果物味もたくさんの種類があり、桃味やメロン味など、日本ではまず食べられない味の月餅も売られています。中にはたっぷりの果物味のあんこが入っていたり、牛肉が詰まっていたりなど、それぞれが楽しみながら食べられるようになっています。
月餅は田舎に里帰りする際に持って帰る贈り物のようなもので、いろいろな地方の特産の味を買って田舎の両親にプレゼントする人がたくさんいます。月餅がお店の中に売られ始めると、だんだん街の様子も秋の気配に変わってきます。
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