身近にフィリピン人がいる人の中には、現地の人が「カラバオが~」と話すのを聞いたことがあるという方もいるでしょう。
フィリピンの農村部では今なお活躍しているカラバオについて、今回は簡単にご紹介していきます。
そもそもカラバオとは、フィリピン語(タガログ語)で水牛のことを指します。
大きな角が特徴的で、農業用の機材を持ち合わせていないような農村部では大きな荷物の運搬などに現在も使われています。
昔の日本の牛車と同様で、カラバオの後ろに荷台をつなげて運ぶのです。
馬車と比べて非常にゆっくりとした歩みで、のどかな田舎では見慣れた光景です。
このカラバオは食用としても活用されてはいますが、現状では普通の牛より固いものが多く、好んで食べる人は少ないようです。
そのため、カラバオを食用としてももっと活用できないかと研究している施設もあります。
フィリピン南部のミンダナオ島では、カラバオにまつわるお祭りも開催されており、観光施設ではカラバオの像もあるほど馴染み深い動物なのです。
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