フィレンツェを州都とするトスカーナは、とにかく食事が美味しい地域。
農業が盛んなため、特別な味つけをしなくても、素材そのものが美味です。
一説には、網の上で焼かれた聖人ロレンツォを信仰する人がフィレンツェに多いため、こんな料理が生まれたのだとか。
ちょっと残酷です。
実際、フィレンツェにはミケランジェロが設計した聖ロレンツォの教会があります。




フィレンツェ料理のなかでも豪快なビステッカ・フィオレンティーナは、とにかく厚みのあるTボーンステーキ。
この地で有名なキアニーナ牛を、塩と胡椒だけでシンプルに焼き上げ、オリーブオイルをかけて食べるのが特徴です。

これだけでお腹いっぱいになるボリュームであるため、赤ワインとビステッカ・フィオレンティーナだけのオーダーでも問題なし。
お店の人は、家族構成と年齢や性別を見て、生のお肉を持ってきてくれます。




トスカーナ産のキャンティワインとペアリングするのが王道で、フランス料理のような濃厚なソースがないため、すいすい食べられるのがメリット。
ちょっと焦げた部分も香ばしくておいしく、「多すぎない?」と言っていた言葉もどこへやら、きれいに食べきりました。

ビステッカ・フィオレンティーナは素材の質が命。お値段は高くてもぜひ名店で食べてみてください

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