熱帯に位置するバリ島は、年中暑いと思われがちですが、実は涼しい場所もあります。
島内に3千メートル級の山がいくつもあって約3分の2は高原。
1年中、朝夕は特に肌寒いほど涼しいエリアです。
3千メートル級の高い山はバリヒンズー教の霊山とされ、山頂近くに寺院があり、寺院から少し下ると緑豊かな高原が広がっており、ローカル憩いの公園が配されています。
そんな公園のひとつが、ボタニカルガーデン。
バリ島のいちごの産地として知られる高原・ブドゥグルを抜けて寺院の浮かぶ湖・ブラタン湖に突き当たると、そこからさらに高地へ上がったところにあります。
ゲートを入ると、朝から駐車場はいっぱい。
訪れているのはほぼローカルインドネシア人。
外国人は見かけません。
駐車場前の公園センターで料金を支払い、カートに乗ってゆるやかな坂を登って園内の好きなところで降ろしてもらいます。
人数は多いのに閑散と感じられるほど園内が広く、青々とした芝生には、家族や友人、カップルなど老若男女のグループが思い思いに楽しむ姿はさながら桃源郷です。
バリ島の人々本来の、豊かでおおらかな生活とは、きっとこのような姿であったのではないか。
そんな風に感じさせられる美しい情景が広がっています。
その向こうには巨木の森。
それから、見たことのない樹々や、海岸近くでは見かけない種類の花々、バラ園……。
空気は澄んでみずみずしく、少しヒンヤリ心地よい。
心も体も芯から癒されていくような心地よさ。
帰路は遠方に海と標高の低い海岸都市部を眺めながら、山を下っていきます。
途中、高原いちごや野菜を売る直売店がいくつもあり、車を停め買い物するのも高原ならではのお楽しみです。
Bali Botanic Garden
https://krbali.lipi.go.id
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