中国、上半期の物品貿易「堅調を維持」…前年比2.9%増=中国報道
中国、上半期の物品貿易「堅調を維持」…前年比2.9%増=中国報道
税関の統計によると、ことし上半期、中国の物品貿易総額は前年同期比で2.9%増の21兆7900億元(約448兆円)に達した。複雑で厳しい国際情勢に直面しているものの、中国の対外貿易は堅調を維持している。

6月は輸入・輸出共に前月より増加しており、特に、輸入額はマイナスからプラスに転じた。

輸入額が増加した背景には、国内需要が改善・拡大された点が挙げられる。国内工業の生産量が増加したことにより、関連製品・部品の輸入量が増えた。また、市場の販売量が回復したことにより、第2四半期(4-6月)には食品・タバコ類、文化・娯楽類の輸入量の伸びが加速した。

ことしに入り、中国は対外貿易製品の構造を絶えず最適化、アップグレードして、より多くのハイエンド化、グリーン化、スマート化した製品を国際市場に進出させている。

民営企業の場合、上半期のハイテク製品の輸出規模が前年同期より12.5%増加した。船舶や自動車、専用設備などの主力製品の輸出量は2桁成長を維持した。

外資系企業も好調を示した。同期間の外資系企業の輸出入額は同2.4%増となり、5四半期連続で増加している。

その他、中国と欧州連合(EU)がことしで国交正常化50周年を迎え、両国間の貿易もより緊密なものとなっている。同期間、中国の対EU貿易額は同3.5%増の2兆8200億元(約58兆円)にのぼった。一日あたりの平均貿易額は150億元(約3083億円)を超えており、これは国交正常化が成立した当時の年間貿易総額に相当する。
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