四川省の成都市内を歩いていると、必ずといっていいほどの行列ができるお店があります。そのひとつに、昔ながらの肉まんのお店があります。このお店では、パイ生地に自分好みの具材を入れて、オーブンで焼いてくれるお店なので、出来上がりまでに長蛇の列ができてしまうのです。
まず、肉まんを入れる紙を買い求め、それから長蛇の列の最後尾に並ぶことになります。それでもこの肉まんの味は地元の人に好まれ、10~20分、長い時には30分以上待つことも厭いません。中にはまとめて10個以上買い求める人もいます。
店頭では実演販売しているのですが、作り方を見ているととても簡単に思えます。初めに、パイ生地となる生地を広げて、その上に好みの具材を載せます。それからが職人技なのですが、ひっぱりながら、具材をクルクルと丸めていくのです。
それをオーブンで焼くだけ。一見自宅でも出来そうなのですが、なかなか具材の味といい、丸め方といい難しいものがあり、やっぱりいつもののようにこのお店に並ぶのでした。
はじめての方には、やはり「清淡味」(チンタンウェイ)である、香辛料なしのそのままの味を味わってほしいです。そののちに、「麻辛味」など他の味を楽しむことが出来るでしょう。
もちろん、これらの肉まんをほおばりながらウィンドーショッピングをする、そんな日本ではあまり考えられないスタイルが、この四川省では良く見かける光景になりつつあります。
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