仏教国のイメージが強いタイですが、国民の約5%はイスラム教徒です。
特にマレーシアとの国境に隣接するタイ南部にはイスラム教徒が多いため、タイ南部料理はイスラムの影響を強く受けています。

そうしたタイ系イスラム料理の一部は、南部だけでなくタイ全土でも一般的に食べられています。

もっとも有名なのは、カオモッガイと呼ばれる、カレースパイスに漬け込んだ鶏肉とスパイスで炊いたご飯を組み合わせた料理。
お店によってじゃがいもや人参が入っていることもあります。
一見辛そうですが、辛くないのでカレー好きの日本人の口にもあう料理です。
バンコクのフードコートでもよく売っているので、見つけるのは難しくありません。




他に、マタバというイスラム料理もあります。
これはカレー味の鶏ひき肉や野菜をロティと呼ばれる薄いパンケーキで包んだものです。
こちらも辛くなく、少し小さいためちょっとした総菜パンの感覚で食べられます。
マタバはバンコクではカオモッガイほど見かけませんが、たまにデパートの催事場で売られているほか、市内に専門店がいくつかあります。

ガパオライスやパッタイのような有名タイ料理以外を試してみたい時、イスラム料理はおすすめです。


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