ローマから南に70キロほど行ったところにある「アナーニ」。
人口2万人強の小さな町ですが、この町はイタリアの歴史には必ず登場する「アナーニ事件」の舞台となったところです。
ローマ法王とフランス王、貴族たちの抗争の象徴的事件であったアナーニ事件によって、アナーニ出身のボニファティウス八世は憤死してしまうのです。
中世の法王の権力確立には欠かせないボニファティウス八世は、アナーニの町の誇り。町中に、彼の紋章があふれています。
また、
アナーニの大聖堂の地下には、「中世のシスティーナ礼拝堂」とも呼ばれる美しいフレスコ画が残っています。
観光客もそれほど多くないアナーニの町ですが、中世の街並みは重厚感があり、町のそぞろ歩きも飽きることがありません。
また、アナーニからほど近いアラトリという地域は、ラツィオ州を代表する質の良いオリーブオイルの生産で有名。
そのオリーブオイルや山の幸をふんだんに使ったお料理もおいしく、帰路にはついついお土産用のオリーブオイルを買いたくなります。
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