フランスの主要鉄道会社は国鉄です。
そして日々の通勤やたまの観光で国鉄を利用すると、遅延は日常的なことですが、時々予期せぬ出来事に遭遇します。
数多くのハプニングのうち2つを挙げてみましょう。
まずは駅のホームにある乗車目標の表示。
全席指定のTGV(フランスの新幹線)に途中駅から乗る際、掲示板に表示される車両番号と乗車位置のアルファベットを照らし合わせ、その乗車位置付近で待ち構えているとスムーズに乗車できます。
TGVの1両の長さが約18m、客車が8両ある場合を考えるとチェックする価値は十分にあります。
そんな乗車位置の表示が、稀に真逆に表示されることがあるのです。
TGVがゆっくりとホームに入ってきて、各車両のドア近くにある車両番号が見え、その事実が判明するとホーム上はまさに蜂の巣をつついたような騒ぎになります。
特に両端の車両の乗客たちがスーツケースを転がす低音と共に一斉に移動し、交差する光景はなかなかの迫力です。
乗車位置にいるからといって安心せず、入ってくるTGVの各車両表示と人の動きを見ている事、が対策でしょう。
もう1つが電車の遅延やホームの案内表示。
駅に着き、自分の電車が表示されているホームに行って乗車、あとは発車を待つばかりとなったので携帯電話で今日のニュースでもチェックを…というのはよくある光景です。
その際、目的地で乗り換えがあったり仕事の約束があるなら、特にTER(新幹線ではない地方の列車)では電車が発車するまではそれとなく気を付けてみていましょう。
乗車の際には案内表示が「定刻発車」の表示になっていても、発車時間になってから「遅延」に変わることがあるのです。
因みに車内放送が必ずしもすぐ、そして随時あるわけではありません。
その遅延時間が更に時間と共に「5分」から「10分」、10分後に「30分」、そしてごく稀に「遅延時間不明」になることがあります。
自分の電車が遅延となっても、次の電車は定刻に発車する場合もありますから、こうなったらホームにある発車案内表示をチェックです。
街によってはAutocar(バス)がある場合も。
旅にハプニングはつきもの。
これもまた思い出の1つと楽しむくらいが良いかもしれません。
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