大学街、城、そしてすてきな旧市街で有名なハイデルベルクですが、ネッカー川にかかる橋「カール・テオドール橋」も1つの観光名所ですね。

橋の上からのハイデルベルク城や、哲学の道のある対岸を撮影する人でいつもいっぱいです! そんなカール・テオドール橋にはぜひ皆さんに見ておいてほしいものがあるんです。それが「サルの銅像(der Affe)」です!

現在のカール・テオドール橋は18世紀にカール・テオドールにより建てられましたが、橋自体は13世紀ごろから今の位置にあったそうです。






その橋のたもとにあるのがサルの銅像。現在の像は40年ほど前に作られた比較的新しい像なのですが、オリジナルは18世紀に既に存在し、このサルに関する逸話はなんと15世紀ほどから存在するのだとか。このサルと一緒に写真を撮ろうとする観光客でいつも人だかりができています。

このサルは憎しみ、色欲、虚栄心を象徴するのだそう。サルが左手に持つ鏡にはその人の虚栄心が映し出されるのだそうです。銅像の近くには17世紀に生きたMartin Zeillerという人がサルの視点から書いた、「周りを見てみろ、私と同じように醜いものがたくさんあるではないか」という内容の、権力者への皮肉を込めた詩が彫ってあります。

現在ではこの鏡に触るとお金持ちになれるとか、サルの顔の部分に自分の頭を入れて写真に写るといったことが観光目玉になっているようですが、歴史を知るとなんだかこの不格好なサルに重みが出てくるような気がします。

カール・テオドール橋自体が美しく素晴らしい橋であり、カール・テオドール候の像も有名なので、私も最初に訪れたときはサルの銅像に気付きませんでした。
でもよく見るとサルの周りには本当に人がたくさん!

歴史的な逸話も多いこのサルとぜひ記念写真を撮ってみてくださいね。 銅像は橋のたもとの左側にあります(旧市街側)。


Copyright(C) wowneta.jp