イギリスの救急は「悪名高き」といってもいいほど、救急とは名ばかりの救急と有名です。もちろん、有料(ただし高額)のプライベート病院にかかれば、すぐに診てもらえますが、家族みんなで医療保険に加入するのは結構な負担になります。例えば、日本からの海外保険1年間に入ると、一人18万ほどです。
そこで、NHSという無料で治療を受けられるパブリックの病院にかかる人が多いわけですが、NHSの救急は4時間以上待ちが当たり前であるため、国を挙げて、4時間以内に診察することを目標に掲げています。「目標」と言っているからには、現状はまるで達成できていないわけで、出来ることならお世話はなりたくない場所です。
イギリスでは、救急のことをERではなく「A&E」といいます。緊急電話は、消防車も警察も救急車も全て、「999」。覚えやすいですね。救急車のサイレンが日本の3倍くらいけたたましく、サイレンの音で騒音性難聴になるのではないかというくらいです。
日本では、救急車が10分以内に来なかっただとか、外来で2時間待たされてどなりちらしている患者さんが山ほどいますが、くれぐれも海外では、日本のサービスが通用しないことを心しなければいけません。
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